自動車や家電、電子基板などの使用済製品に含まれるアルミニウムや銅、貴金属などの金属資源は、地上資源とも呼ばれ、資源の乏しい日本にとって貴重な資源であるばかりでなく、これら金属をリサイクルし再利用することは、天然資源の採掘に伴う様々な環境問題への有効な解決策と言えます。
当社は「未来につながる仕組みをつくる」を企業使命に掲げ、三井物産グループのグローバルネットワークとインフラを活用し、国内外の取引先、パートナー企業と連携し、地上資源の回収と金属リサイクル事業の推進を通じて循環型社会構築の一助となるべく、日々取り組んでいます。
取扱商材Products
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アルミスクラップ・再生合金地金
アルミ再生合金地金は、アルミスクラップを溶解して製造するリサイクル地金です。このリサイクルに必要なエネルギーは、アルミ新地金をボーキサイトから製造するエネルギーに比べてわずか3%で済み、CO2削減にも寄与する環境負荷の低い優れた製品です。日本ではアルミスクラップを資源循環させる為の分別システムが確立され、昨今の環境意識の高まりもあり、アルミスクラップや再生合金地金への注目度も増しています。当社は、これら原料から製品に至るまで、アルミ商材を幅広く扱っており、アルミのリサイクルを通じてお客様へ様々な価値提供を行っています。
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銅スクラップ
銅は高い導電性や熱伝導性、耐食性などから電線や空調機器、電子部品、水栓金具など私たちの生活の中でも幅広く使用されています。そうした使用済製品から回収される銅スクラップは、有価物として価値が高く、環境負荷も低いことから積極的にリサイクルされています。当社では三井物産グループのネットワークを活かし、国内外から上物銅や銅線屑、故銅などのリサイクル原料を回収し、再資源化に繋げることで循環型社会推進の一翼を担っています。
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基板スクラップ
電子基板はスマートフォンやPCを始め、現代の電子機器に無くてはならない主要部品です。この基板には金、銀、銅、プラチナ、パラジウムなどの貴金属や希少金属が含まれ、都市鉱山(地上資源)とも呼ばれ、リサイクル原料として注目度が高まっています。使用済製品から回収される基板スクラップは本邦を始めとする非鉄製錬所にて融解、再資源化されます。当社は三井物産グループのネットワークを活かし、世界中から基板スクラップを集荷し、再資源化に繋げることで循環型社会の構築に向けて取り組んでいます。
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マグネシウム・金属珪素
中国語で金へんに美しい『鎂』と書き表され、実用金属として最も軽い金属である金属マグネシウム。その用途は、主にアルミニウム合金(アルミ缶、サッシ他)の添加材やその他還元材として、さらにリサイクルも可能なマグネシウム合金は、軽減化を目的とする自動車部品、ホイールや電子機器に利用されています。また金属珪素は、有機シリコンの製造、高純度半導体材料の製造、特殊用途の合金製造に使用されています。これらの金属マグネシウム・金属珪素の多くは中国で生産され、三井物産グループと連携し日本国内だけではなく世界各地のお客様に供給しております。